超音波外来(エコー外来)について
当院では2025年4月から毎週月曜午後、水曜午後に超音波検査士という専門の資格を持った検査士による超音波(エコー)検査外来を開始させていただきます。
原則予約制とさせていただいており、事前に診察が必要です。(どういう症状でどの様な疾患が考えられるかを事前に想定して検査することで診断の精度が上がります)
事前の診察は検査の日以外でも問題ありませんし、検査当日に受診してそのまま検査(当日飛び入り)も可能ですが当日の検査件数が多いとお断りさせていただく場合がございますのでご了承下さい。
初診の方は
受診(診察)→検査の予約(当日or後日)→検査→結果説明(検査当日)
という流れになります。
超音波検査(エコー検査)はその名の通り、超音波を使って体の中を見る検査です。最大の特徴はレントゲンやCTなどのように放射線被曝する心配がなく体に害がないため気軽に何度でも行うことができることです。また、臓器の内部まで詳しく評価できるため質的診断を行うことが出来ます(良性腫瘍が悪性腫瘍かの判断など)
超音波検査で出来ること
- 腹部臓器の診断(肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、膀胱などの評価や腫瘍性病変の有無など)
- 心臓機能の評価(心臓の動きや形態評価、弁膜症の評価など)
- 頸動脈や下肢動脈などの動脈硬化や血管閉塞の評価
- 甲状腺の評価(腫瘍や炎症性疾患など)
- 肩関節の腱板損傷の評価
- 皮膚腫瘍の評価
- 肋骨骨折の診断
など
また、超音波検査は組織内の血流や血管内の血流を測定することも出来るため、造影剤アレルギーや腎不全のために造影CT検査が出来ない患者さんでも腫瘍の評価や血管の狭窄・閉塞の評価を行えます。
また、胃がんや大腸がんも超音波検査で診断できることがあります。(進行癌に限ります。腫瘍がある程度の大きさにならないと描出できないため癌の早期発見には向いていません)
ただし、超音波検査には苦手なこともあって空気や骨を通過できないため、評価したい組織よりも体の表面に空気や骨がある場合、評価ができないというデメリットがあります。(例 頭蓋骨の中や肺、ガスの多い消化管後壁の評価は出来ない)